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丹波の木工屋

丹波の生活の中の木工

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丹波の生活から, 木と楽しみながら 創ることを発信したいな・・・ 人間らしい、生き方とは・・・。 営みとは・・・。

新しい彫刻刀

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ケインドレイク製の彫刻刀。
青紙スーパーとかハイス鋼HSSとか
解ります?
解る人は、道具マニアです。(笑)

以下、こだわりの私見です。

一般的に日本の刃物は、硬くて脆い性質の鋼と柔らかくて柔軟性に富んだ軟鉄を
鍛造して十分な強度を持たせ研ぎやすく切れ味のある刃物を伝統的に作ってきました。(代表格は、日本刀)
その時代の中で、より永く切れる刃物を追求して行った鋼が、ハイス鋼。
炭素量を増やすと硬度が、増すので昔からマンガン、タングステンン、ニッケル(ステンレス鋼)等
色々な合金鋼を作り出してきました。その代わり、研ぎにくい(ダイヤで、研ぐ必要や研ぎ味が、無い?)

その中でもHSS鋼は、全鋼の鋼も作りやすい?(手間は、少ないと思われる。でも、割り高い値段)ので、西洋では、日本より早く普及しました。
その背景には、日本は古来より「切れ味」を求める文化があり、「切ったり、削ったり」したときの切削抵抗や切断面の美しさを
求めるのが日本人なので、合わせの鍛造された青紙スーパーなどの鋼は、最高の切れ味を誇っていると思います。
ただし、永くは切れないので、頻繁に研ぐ必要が、あったり研ぐ角度を変えて、軟材、硬材に対処する必要が、あります。

私の工房の刃物類は、彫刻刀・鑿・鉋・小刀・鉈・斧・チョンナ・鋸等、色んな鋼の道具類を用意いています。
研ぎ味、彫り味、削り味、切り味をお試しくださいませ。
代表的鋼。青紙、青紙1号・2号・スーパー。白紙。東郷鋼。ハイス合わせ鋼。ハイス全鋼。玉鋼(大原鋼)

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工房準備中

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アトリエの床を「無臭柿渋」で、再塗装。

8年前、この工房を建てた時、床板に構造用合板27ミリ厚の上に
杉の無塗装フローリングを張りました。靴を履いたままで入りするので
床用塗料は、使わずに「柿渋」2リッター×3本を使用し塗装しました。
でも、安全無添加なんですが、臭いがすごいのと耐久性と防水性に難があり
写真の通り、塗装面の劣化(剥がれというか摩耗による退色により、汚れと
シミが、目立つようになってきました)

この3月より、再スタートするので、今回は「無臭柿渋」で、再塗装。
新品?のような塗装面には、なりませんが三回目の塗りなおしの結果
より、渋くで深みのある落ち着いた床色になってきました。
臭いがない分、性能的にどうかなと思いながらの作業ですが、有臭(くさい)より、
塗りむらも少なく割と早く乾いてくれるので、カビの発生も見られませんでした。
結果、これから工房の床のメンテナンスは、「無臭柿渋」で決まり。

余談ですが、奈良の大学でコロナ感染症対策に「柿渋」が、有効である。という
報道がされていました。
それが、有効であると証明されれば、無垢のフローリングには「柿渋」。
壁面は、珪藻土壁、天井は、高く吹き抜け天窓を設け換気をさせ
暖房は、薪ストーブで暖を取り、やかんの蒸気で、加湿して・・・・・・。

静かで、夏涼しく、冬暖かく快適で、安心安全。
大空と緑に囲まれて、空気は清浄。
この丹波にお越しください。








底さらえ鑿

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私の先代からの遺留品?
「底さらえ鑿」です。

鑿の首と刃の裏が、直角ではないのですが
穴の底辺をさらえるのには、重宝しています。

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真田六文銭の旗印の正方形晩六門の
象嵌です。

使用している材種は、B・チェリー。ホウの木。黒柿。栓。B・ウォルナット。楢です。

修正

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正式名称は、「樋布倉決鉋」と書いて
ひぶくらじゃくり鉋と呼びます。

右勝手、左勝手があり、逆目にならない様に
右と左で、一対の鉋です。

でも、わざわざ揃えなくても、仕上げたい角度に削った
桟木にサンドペーパー#150位でも、十分。加工できます。

底さらえ鑿が、無くっても・・・

DSCN7672.jpg

これでも、十分。
目的をはたせます。

このように、「手間と時間を惜しまず、手持ちの
道具で、正確に加工出来るか?」を
考える時間が、与えられたのかとも
思います。

我々は、「大量生産・コスト・ダウン」に縛られ
長く使え、安心・安全・安価・再生可能な資源を
無限大に捉え過ぎてるのでは、ないでしょうか?

私は、アナログ人間です。

「手作り、逸品物」の世界です。
少々、手間暇かけた作り手が
見える、そんな生活必需品に
包まれて、私は、大事に生活し
次世代に残したいのです。



作里鉋(ひぶくろ)小鉋

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今では、滅多に使われなくなった鉋。
その中でも、稀な小鉋の一つ。
ひぶくら鉋。
何故、この様ななまえになったのかは、
知りませんが、今回のように小物に蟻溝を
加工するのには、便利な鉋です。

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おかげで、タモのチジミ杢とウォルナットの「箸入れ」完成。
手工具だけで、2日間かかりました。